西鉄バスジャック事件で逃げた人や亡くなった人はいる?死者や名前は判明した?など平成を代表する大事件の内容を調査していきます。
2000年(平成12年)5月3日に発生した西鉄バスジャック事件では当時17歳の谷口誠一(たにぐち・せいいち)さんが犯人として逮捕されました。
現場から逃げた人がいたのは本当?名前や逃げた理由は?といった点がネット上で話題になっているので、情報を整理していきましょう。
西鉄バスジャック事件で逃げた人がいたのは本当?名前や逃げた理由も
西鉄バスジャック事件で逃げた人がいたのは本当?名前や逃げた理由は特定された?などの話題について分かる限りの情報をまとめていきます。
①40代女性
②30代女性
③52歳男性
40代女性
・トイレ休憩の時に逃げた
・高速道路沿いの非常電話で警察に通報
・逃げた女性が帰ってこなかったため、別の乗客が犯人に攻撃され重傷
名前や逃げた時の詳しい場所は分かっていませんが、バス運転手が犯人の谷口誠一さんにトイレ休憩を頼んだ際、40代女性が1人だけその場から逃げ出していることが分かりました。
逃げた理由はバスジャック事件が発生したことを警察に通報するためで、40代女性が逃げていなければ事件の発見が遅れていた可能性が高くなっていますけど、谷口誠一さんは連帯責任として別の乗客を牛刀で切付け、重傷を負わせています。
30代女性
・高速道路走行中に窓を開けて車外に逃げ出す
・逃げた場所は小郡IC近く
・車内に負傷者がいることを警察に通報したが、別の乗客がさらに攻撃される
こちらも名前は不明となっていますけど、中国自動車道・小郡インターチェンジ近辺を走行していた際、バスの窓を明けて車外に逃げ出した30代女性(佐賀県大和町の看護師)の存在も確認されています。
高速走行中に逃げ出した30代女性は右足骨折の重傷を負った中、警察に通報して車内に負傷者がいることを知らせたものの、逆上した谷口誠一さんが別の乗客を攻撃し、負傷者をさらに増やす形になってしまいました。
52歳男性
・妻と一緒に乗車していたが、下松SA近くで車外に逃げ出す
・52歳男性が逃げる様子はテレビで生中継された
・妻を残して逃げた影響もあってか、夫妻は事件後に離婚した模様
3人目の逃げた人の名前も分かっていませんけど、妻と一緒に西鉄バスに乗車していた52歳男性(佐賀県川副町の会社員)であることが判明していて、山陽自動車道・下松サービスエリア近くでバスが減速した時を見計らい、車外に逃げ出しています。
ジャックされたバスが山口県に差し掛かったあたりから、バスの行方をマスコミも一緒に追いかける形になっていたため、52歳男性がバスの外に逃げ出してくる様子をテレビで生中継する、という異様な状態になっていました。
ただ、52歳男性が妻を残して1人だけ逃げ出した、という事実は夫婦仲に大きな亀裂を生む結果となり、2人は西鉄バスジャック事件後に離婚したことも判明しています。
以上のように、多くの人の運命を一変させてしまった西鉄バスジャック事件ですが、亡くなった人がいるのかどうかという点について深掘りしていきましょう。
西鉄バスジャック事件で亡くなった人はいる?
西鉄バスジャック事件で亡くなった人はいるのでしょうか?
・52歳男性が逃げ出した後、車内で攻撃された68歳女性が亡くなる
・知人と一緒に福岡市で開催されるクラシックコンサートを鑑賞する予定だった
・犯人は通路を挟んだ隣の席に座っていて、標的になりやすかった
下松サービスエリア近くで車外に逃げ出した52歳男性の行動に対し、犯人の谷口誠一さんは怒り狂い、人質になっていた68歳女性を牛刀で襲撃。
以前にも右肩を切りつけられ、負傷していた68歳女性への非情な仕打ちに怒りを禁じえない状況ですが、我を失った谷口誠一さんの攻撃により、68歳女性は命を落とします。
亡くなった68歳女性は知人と一緒に福岡市内に出かける予定にしていて、クラシックコンサートを鑑賞するつもりだったとのこと。
谷口誠一さんと68歳女性は通路を挟む形で隣の席に座っていたこともあり、犯人の標的になりやすかった点も悲劇につながった要因なのかもしれません。
続いては、西鉄バスジャック事件の死者や被害者の名前が公表されているのかどうかを調べていきます。
西鉄バスジャック事件の死者や被害者の名前は公表済?
西鉄バスジャック事件の死者や被害者の名前は公表済なのかを調査しました。
・死者の名前は塚本達子で元小学校教諭
・塚本達子の知人の名前は山口由美子で、10ヶ所以上切りつけられた
・塚本達子は子育てに苦悩していた山口由美子を救った恩人
死者1名・負傷者2名と被害者の内訳が公表されている西鉄バスジャック事件ではありますが、亡くなった68歳女性の名前は塚本達子さんで、小学校の先生を29年務め上げた人格者だったことが分かっています。
塚本達子さんと一緒に福岡市のクラシックコンサートに出かける予定だったのが山口由美子さんで、一命はとりとめたものの、犯人の谷口誠一さんから10回以上切りつけられ、重傷を負いました。
かつて、子育てに苦心していた山口由美子さんに的確なアドバイスを送っていたのが元小学校教諭の塚本達子さんで、山口由美子さんにとっては唯一無二の恩人だったわけですが、悲惨すぎる事件で恩人を亡くす形になってしまったのです。
西鉄バスジャック事件の後、山口由美子さんは被害者代表として参議院法務委員会に招待されるなど、少年犯罪との向き合い方を啓発する活動を続けていて、被害者側だけでなく加害者側の気持ちに寄り添うことができる社会づくりを訴えているのは本当に立派ですよね。
調べれば調べるほど当時の状況がどれほど残酷なものだったのかは分かってしまう西鉄バスジャック事件ですけど、車内で寝てた人がいたの?という点も話題になっていますので、状況を取りまとめていきましょう。
西鉄バスジャック事件で寝てた人もいた?
西鉄バスジャック事件発生中に車内で寝てた人もいた?と噂になっていますけど、本当なのでしょうか?
・負傷者2名のうち、もう1名が車内で寝てた人だった
・名前は高取千佳で、当時の年齢は34歳
・自分の存在に気付かず、寝ていた乗客に犯人は怒り、刀で切りつける
・切りつけた後、谷口誠一は「生きてるか?」と挑発し、倒れ込んだ乗客を蹴る
当時17歳の谷口誠一さんが西鉄バスジャック事件で最初に切りつけたのが車内で寝てた34歳の高取千佳さんで、自分の存在に気付かなかったことに腹を立て、刀で攻撃する、という残忍な行為に打って出ました。
高取千佳さんは加療4ヶ月の負傷をしていたようですが、切りつけられた後に車内で倒れ込むと、谷口誠一さんが「オバさん、生きてるか?」という挑発のような発言をし、倒れている高取千佳さんを足で蹴ったとのこと。
大人しく寝ているのであれば、そのままにしておけばいいのに、刀で切りつけて自分の存在を知らしめたかった、という常軌を逸した行動には言葉を失いますよね。
他にも、6歳の女の子をわざわざ自分の近くに呼び寄せ、警察に攻撃されないようにする、という姑息な手段にも出ていた西鉄バスジャック事件の谷口誠一さんの冷酷さを生み出した要因は何なのでしょう?
安倍晋三元首相襲撃事件に代表されるように、令和の時代になっても犯人の意図が不明確な惨劇が続いている現状を私たち日本人もしっかりと認識しておく必要がありますよね。